雲の上にパーマン達を集めてバードマンが言う なんとパーマンの秘密を身近な人に一人だけうち明けてもいいという ただしその正体を明かした人が第三者に秘密を漏らした場合、その人からパーマンやパーマンでない時の記憶を未来永劫消し去るという条件付きでだ、例えば1号がママに自分の正体をミツ夫だと話し、ママがパパに話したら ママとパパの記憶からミツ夫もパーマンもいっさい忘れられてしまうことになる ミツ夫「ママには 話せないな・・・そうだ!ミッちゃんに話そう きっとボクがパーマンだと知ったらボクを好きになってくれるぞ」 ミツ夫はあっさり沢田ミチ子を選んだ。家に帰るとさっそくコピーにおでこタッチで記憶を交換 コピーは猛反対! コピー「もしミッちゃんがユキちゃんに話したらどうするんだい!それにミッちゃんが秘密を誰かに話したら君の事忘れちゃうんだよ」 1号「そうだった・・・」 1号はすっかり舞い上がってその事を忘れていた コピー「それに君がパーマンだと知ってもミッちゃんは君を好きになるとは限らないよ」 そうだ、、、ミチ子はパーマンにあこがれているんだ、パーマンがミツ夫だと知ったら・・・? 1号「そんな事わからないじゃないか!ボクがパーマンだと分かったらボクを好きになってくれるさ それにミッちゃんはそんなおしゃべりじゃないや」 1号はコピーの鼻を押すとマスクとマントをはずしミツ夫の姿に戻る その様子をベランダですっかり聞いてしまったパー子 1号が誰に秘密を明かすのか聞こうと やって来て、中に入るタイミングを逃してしまったのだ。パー子は黙って空へ飛び立つと自宅マンションにもどりコピースミレに相談する ミツ夫がミチ子に自分の正体を明かしたら もしミチ子がそれを承諾したら 2人は公認のカップルになってしまう、自分の正体を明さないまま 自分の気持ちを伝えないまま ミツ夫とミチ子がそうなるのはどうにも我慢できなかった。 コピースミレ「こうなったら・・・覚悟をきめましょう」 パー子「ええ」 パー子はすっくと立ち上がり マスクに手をあてる。 ミツ夫は授業中 ミチ子の横顔を見ながら悩んでいた ミツ夫(ミッちゃんボクがパーマンだと知ったら・・・ボクを好きになってくれるかな) ぼんやりしているミツ夫に先生の声が荒くなる さっきから注意しているのにうわのそらだったのだ 散々怒られ廊下に立たされるミツ夫に放課後ミチ子が話しかける ミチ子「ミツ夫さんしかっりしなさいよ いつも先生にしかられて貴方はパーマンの友達なんだから、パーマンまで笑われちゃうわ」 ミチ子の言葉にミツ夫は決心する やっぱりミッちゃんにうち明けよう 帰宅するとコピーの鼻を押しパー着すると空に飛び出しミチ子の家へ それを見ているパー子 1号「ミチ子さん 君だけにパーマンの正体を教えるよ」 ミチ子「ええ!ホント うれしい」 1号「ここじゃマズイから ミツ夫くんの家で」 1号はミチ子を抱えて自室に戻るとコピーが憮然とした顔で2人を迎える 1号は絶対に他人に漏らさないようミチ子に約束させると マスクをはずし素顔を見せる ミチ子「ええ!うそ・・・じゃあ このミツ夫さんは!?」 絶対信じたくないとでもいいたげにコピーを指さすミチ子 1号「これはコピーロボットなんだ」 と鼻を押してロボットにもどすと、もう一度押してミツ夫の姿にさせる ミチ子は我と我が目を疑って立ちすくむ ミチ子「うそ・・・ミツ夫さんがパーマンだなんて絶対 信じない!」 パー子「うそじゃないわ」 ベランダからパー子が入ってくる 1号はパー子を怪訝顔で迎える 1号「パー子何しに来たんだよ」 パー子「1号は 須羽ミツ夫さんなの」 ミチ子「そ、そんな」 泣き出しそうなミチ子 1号は邪魔者パー子を追い出そうと彼女にちかづく 1号「パー子 いいから帰れよ 関係ないだろ」 パー子「いいえ 私もミチ子さんに正体を明かすことにしたの」 1号「ええ!だってパー子は僕らにも・・」 1号の言葉を裂いてマスクをはずす 一同はその姿に茫然とする 1号「う・うそだ!!」 コピー「ま まさか」 ミチ子「す スミレちゃん??」 パー子「そうなんですの いつもおせわになっております」 ぺこりと挨拶をするパー子=スミレに一同は魅了されてしまう 長い睫 キラキラ光るつぶらな瞳 通った鼻筋 さらさらな髪 アイドル星野スミレがパーマンマントをつけマスクを片手に立っている 1号「スミレちゃんが・・・パー子だったなんて」 すっかりのまれている一同の中 冷静なパー子 ミチ子もスミレに見とれている1号を見て我に返る ミチ子(まぁ パーマンたら ミツ夫さんたら・・・!) 1号は今までのパー子との出来事を思い出していた がさつでお転婆で喧嘩ばかりしてそれでも助けられたり 助けたりをくりかえしていたパー子と自分 パー子は1号をまっすぐ見て言う パー子「1号 いえミツ夫さん 私貴方が好きよ」 1号は今何を言われたのか理解できなかった パー子がスミレで スミレがパー子で、 今 ボクのことを・・・好きだって?? 見つめ合う2人に割ってはいるミチ子の声 ミチ子「私だって! 私だってパーマンが いえミツ夫さんが好きよ!!」 今度ははっきり聞こえた ミチ子はパーマンでない自分を好きだと言っている 一人茅の外のコピーが独り言のように言う コピー「へ〜 ミツ夫くんがこんなにモテるなんてね〜 それにしてもパー子さんがスミレちゃんだったなんて、、、スミレちゃんて案外お転婆なんだね」 その言葉にハッとなるパー子 アイドルスミレを演じている自分とパー子のギャップは1号に知られたくない事の一つだった。1号は混乱していた 一度に2人の女性から告白をされたのだ、しかもあこがれの2人 そしていつも身近にいたパー子が星野スミレだったなんて・・・そんな1号の耳にミチ子の声が突き刺さる ミチ子「がっかりだわ あのおしとやかなスミレちゃんがパー子さんだったなんて」 パー子は黙って その言葉を受け止めた 1号は独り言のように言う 1号「そうだな・・・知らなきゃ良かった」 パー子はその言葉に押し黙った 息苦しい空気の中 ミチ子が1号の手をとり 哀願するように言う

ミチ子「ミツ夫さん 私とスミレちゃん ううんパー子さんどっちが好き?」 1号「ボクは・・ミッちゃんが・・・・・」 ミチ子「うれしい!」 抱きつくミチ子を後目にマスクを付けたパー子がベランダから飛び出す コピー「あ!パー子さん」 1号はミチ子に抱きつかれて目を白黒させている 何がなんだか分からない ミチ子(負けない!スミレちゃんなんかに、、、いいえパー子さんなんかに) そんな言葉がミチ子の心の中に広がる その夜 未だ夢さめやらぬミツ夫はボーっとしながらテレビを見るともなしに見ていた、画面には星野スミレ出演の次回ドラマの記者会見が開かれていた。「仮面の人」というタイトルのドラマのようだ、スミレは画面右はじの席に座っている 中央にドラマの主人公を勤める「美少年彦」左端には最近売り出し中のアイドル歌手「海原ハルカ」が座っている、スポットライトとカメラのストロボを浴びて3人は輝いている 中でも星野スミレはミツ夫の目には輝いて見えた いや この記者会見を見ている全ての者がスミレに見とれている まだほんの少女でありながらスミレは女優として輝きを放っていた。記者がスミレに質問をする 記者「スミレちゃん 今度のドラマの役 えっと(沢田ミチル)役って今までのスミレちゃんらしくない役だよね」 スミレ「そうですか?」 記者「えっと美少くんのクラスメイトの女の子で頭が良くて クラスのアイドル」 プロデューサー「スミレちゃんらしくないですか?」 爆笑の渦がわき起こる 記者は頭をかきかき 質問を続ける 記者「あ、いや それはぴったりですけど、美少年彦くん演ずる普段はダメだけど 実は超能力少年 変身している彼にはあこがれてるけど、普段のドジでダメな彼には興味がないってのが、ちょっとね〜」 記者@「そうそう、それで、海原ハルカさん演ずる 超能力少女で実はアイドル 役名が「ひかる」 美少年彦くん扮する「道夫」に公私ともに恋してる どっちかっていうとこっちの方がスミレちゃん的・・・」 海原ハルカ「え〜 うっそ〜 私の方がアイドルって感じじゃないですか〜 私の方が純愛少女って感じだし〜」 と二つに結んだ髪をいじりながらレースのたっぷりついた衣装をつけたハルカが言う 記者「え、、えっと スミレちゃんは自分の役 どう思うの?」 スミレ「やりがいのある役だと思ってます。女優としても 普通の女の子としても 「沢田ミチル」の気持ちになりきってみたいと思います」 カメラのストロボがスミレの答えと同時に嵐のように彼女をとらえる ミツ夫は記者会見の中身などまるで上の空で ただスミレの美しさ パー子とのギャップに思いをはせていた。それとは逆にミチ子はその記者会見を複雑な思いで見ていた。(沢田ミチル)嫌みなことに名前まで似ている スミレの今度の役はまさに自分自身だ パー子はドラマの中で自分を演じる・・・ミチ子の目にもスミレの美しさは輝いて見える 私は彼女からミツ夫をパーマンを勝ち得たのだ。妙な自信がミチ子の心をとらえてはなさない それでもどこか心の中に冷たいものを感じずにはいられない なんだろう・・・このイヤな気持ちは。 翌日 学校を相変わらず遅刻してくるミツ夫 また先生に怒られ カバ夫とサブにからかわれるのをミチ子がかばう ミチ子「やめないさいよ カバ夫さん ミツ夫さんがカワイソウでしょ」 ミツ夫「ミッちゃん・・・」 ミチ子「ミツ夫さん あとでちょっとお話があるの」 ミチ子の話しとはこうだった、ミツ夫はパーマンなんだから私生活ももっとしっかっりしなきゃだめだという、確かにミツ夫の時のだらけようは目に余るものがあるし パーマンになる前からミツ夫はけっして優秀な方ではなかった ミチ子に怒られてガッカリするミツ夫をそれでもミチ子は励ます ミチ子「もう・・ミツ夫さんはやれば出来る人なんだから だから頑張って欲しいの」 とミチ子に手を握られ やる気を起こすミツ夫 今日からテレビも見ないで勉強しようと心に誓う。パーマンのパトロールもそうそうにミツ夫は机に向かうことに決めた パー子「ミツ夫さん パトロール 今度から交代制にしない?」 パー子が願ってもない申し出をしてくれた、一人づつ1日交代制でやろうというのだ 1号「いいね!」 パー子「じゃあ そうしましょ今日は私がやるわ」 と先に上空に浮かび上がるパー子に1号は身振り手振りを交えて言う 1号「パー子」 パー子「なに?」 1号「パン・ツー・丸見え〜」 いつもなら怒って追いかけてくるパー子が(・_)ツーン。と行ってしまう 1号「なんだい パー子の奴・・・でも、あれってスミレちゃんのパンティだったんだな」 くだらないことを考えながら帰って来ると 一応机の前にすわって宿題にとりかかるが、5分もしないで居眠りするミツ夫 スミレのドラマは順調に撮影が進み、第一回が放送されると話題の耐えない人気だ ミツ夫やミチ子のクラスでも話題がつきない 少女A「今回のスミレちゃんの役ちょっとイヤな子じゃない?」 少女B「そうね〜 私 海原ハルカ嫌いだったけど 今度の役は好きだな〜」 少女C「でもさ、美少年彦(道夫)がハッキリしないから悪いのよね〜」 ミチ子は級友のそんな話しを複雑な気持ちで聞いていた。カバ夫とサブなどの男の子達は、女性陣と違う意見らしい カバ夫「オレはスミレちゃんのやってる沢田ミチルみたいな子好きだな」 サブ「そうですね カバ夫くん 美小年彦(道夫)ってドジな奴の正体をあかしてないんですから ああいう態度になるのは当然ですよ」 ハル三「ボク (仮面の人)のこの後の展開知ってるよ ボクのパパの知り合いがテレビ局にいてね〜」 自慢げに言い出すハル三の回りにみんなが集まる ハル三はドラマの先を話し出す ドラマの展開はまさにこの間の1号と3号とミチ子のそれだった。 ただ正体を明かした時 スミレの演ずる「沢田ミチル」は美少年彦 演ずる(道夫)をあっけなくフル事になっている ちょうどその回を撮影中のスミレ 放課後の学校 超能力少年1号こと道夫が (スミレ)演ずる沢田ミチルに正体を明かす おどろいているミチル(スミレ)の所へ超能力少女(海原ハルカ)が自分の正体を明かす アイドル ヒカルだと分かっても、(美小年彦)道夫はミチル(スミレ)が好きだという、シナリオ通りに順調に演技が進み あとはミチル(スミレ)が(美小年彦)道夫をあっけなくフル シーンのみになった 美少年彦(道夫)「ぼくは・・・アイドル ヒカルちゃんより、やぱっりミチルちゃんが好きなんだ」 とミチル(スミレ)を見る 美小年彦(道夫)にミツ夫をかぶせてしまうスミレそれでもスミレは今は沢田ミチルになりきっている ミチル(スミレ)「私も、、、私も道夫さんが好きよ!」 と美小年彦(道夫)に抱きつくスミレ(ミチル) カット カット!!鋭い監督の声が響く ADがあわててスミレの所に飛んでくると 彼女を必死にたしなめる AD「スミレちゃん どうしたの?ちゃんとシナリオ通りやってくれなくちゃ 台本読み忘れちゃたのかな〜?」 スミレ「ごめんなさい 私・・・でも沢田ミチルになりきったら そうなっちゃったんです」 スミレの言葉を聞いた監督がポンと手をたたく 監督「よし!そうしよう!! 今の線でやっていこう 脚本を書き換えろ もうワンクールこのドラマで行くぞ」 その日、1号は一人パトロール中に こそドロとひったくりを捕まえた。一人でパトロールするようになってから何週間かがすぎだ、おたがい呼び出すこともなくパーマン仲間とすっかり疎遠になってしまっている 1号「まぁ、別にみんなで集まる程の事件がないのはいいことだけど」 独り言のように言う1号 ここ最近のパーマン活動がどうにもつまらない いや面白く事件を解決していたわけではないんだけど・・・と思わず自己フォローをいれたりする でも、なんだかものたりない と夜空を見上げる1号 パトロールから帰るとコピーがテレビに釘付けになっている 1号「なんだい!コピー宿題もしないで!」 怒る1号にコピーは眉間にしわを寄せて言う コピー「もしかして君、このスミレちゃんのドラマ見てなかったの?」 テレビの中ではすでにエンディングテーマが流れていて、スミレの姿が画面に映る 1号「ボクは毎日 ちゃんと勉強して 宿題をする事に決めたんだい テレビなんか見てられないや」 コピー「だけど これ君とミッちゃんとスミレ いやパー子さんの・・・」 コピーが全部言い終わる前に鼻を押す1号 1号はマスクとマントをはずしながら独り言のように言う ミツ夫「ボクはミッちゃんと約束したんだ 須羽ミツ夫としても立派な男になるって」 (そうさ!それにスミレちゃんなんか パー子なんか・・・もう関係ないや!) 一応 机に向かうが5分もしないで眠りこけるミツ夫 それでもすこ〜しはテストの点も良くなってきているし、授業中にミチ子の視線が気になる勢か居眠りも前ほどしなくなった、でも相変わらず運動神経がいいわけでも、機敏で頭がいい訳でももちろんない、ミチ子はそんなミツ夫を見ながらため息をつく ミチ子(パーマンがミツ夫さんだなんて 知らなきゃ良かった) その日も帰宅すると一応に机の前に座るが 居眠りするミツ夫 ポケットの中から久々のパーマンバッジの呼び出し音 喜び勇んでパー着するとコピーの鼻を押して飛び出す コピー「わーい 昨日のスミレちゃんのドラマの続きが見れる」 1号「宿題やっとけよ!」 上空でブービーが1号の姿を見て喜ぶ 1号「やあ!ブービー久しぶり どんな事件なんだい?」 と又 バッジが鳴り 中からパー子の声が聞こえてくる パー子「指名手配中の放火魔がミツ夫さんの町をねらってるの 犯人はどうやら2人組で、西と東にわかれて放火をしているらしいわ はさみうちにしましょ」 1号「オッケー!」 その頃 自宅でドラマ(仮面の人)を見ているコピーとミチ子 コピーは2人の美少女から告白されるドジでダメな少年ミツ夫と道夫を重ねて 見ていた ミチ子はスミレの演じる ミチル役をやはり自分と重ねてみている ドラマは今日で最終回 ハル三の言うとおりだとミチルは道夫をきっぱり拒絶し アイドル ヒカルと結ばれる事になっている、が話しの展開は変わっていた ミチルは道夫の正体を知ってなお 彼が好きだという・・・!! ミチ子「うそよ! ミチルは 道夫さんなんか好きじゃないわ」 思わず知らずテレビに叫んでしまうミチ子 ハッとする そう、私はミツ夫さんが好きな訳じゃない・・・ こちらは1号 放火犯人を追いつめるために犯人らしき人相の男を尾行中 夜の暗やみに紛れて火をつける犯人を捕まえる もみ合っている内右手にやけどを負うがなんとか一人取り押さえることが出来る ホッとしたのもつかの間 又バッジが鳴り響く パー子「1号助けて!」 パー子のせっぱ詰まった声 取り押さえた犯人を2号に警察に引き渡すよう指示してからパー子の元へ 遠目から見ても大男が片手に火のついたたいまつを持ってパー子ともみあっている、 1号「え〜い!!」 とゴミの入ったポリバケツを犯人に向けて投げると 見事命中 犯人は頭からゴミの入ったバケツをかぶせられ よろよろと転ぶ 無事に警察に2人の犯人を連行して貰ったあと久しぶりにあった1号と3号 パー子「さっきはありがとう 助かったわ」 1号「いや・・・どうってことないよ」 面と向かってお礼を言われるとどうにも照れくさい 頭に手をやろうとして手に激痛が走るのを覚える1号 さっき犯人を捕まえる時におった火傷だ パー子「まぁ 1号けがしたの?」 1号「どうってことないよ」 と手をひらつかせる1号の手をむんずとつかんで 火傷を見るパー子 1号「いててっ 乱暴するなぁ」 パー子は だまってポケットの中からハンカチを取り出すと 包帯代わりにまく 1号の心の中に 安堵感とともにくすぐったいような 妙な気持ちが広がる ずいぶん 長い間 こんな気持ちを忘れていた パー子と合う時 いつも当たり前になっていたこの気持ち・・・がさつでお転婆で 口が悪い そのくせ ふとした時に見せるやさしさや女の子らしさ、1号はそんなとき決まって強がってしまう 1号「もういいよ!大丈夫だよ」 とパー子から手をひっこめる パー子はだまって空へ舞い上がると行こうとする 1号「あ、あのハンカチはママに洗ってもらって返すから」 パー子「いいの あげるわ」 1号「でも・・・」 パー子「あの・・・1号」 1号「え? なに?」 パー子「スミレちゃんのドラマ 見てる?」 1号「あははは 最近 全然テレビ見てないんだ 勉強してるからさ〜」 パー子「そう・・」 と帰宅しようとするパー子を1号が呼び止める 1号「あのさ パー子」 パー子「なに?」 背中を見せたまま言うパー子に1号は続ける 1号「パー子・スミレちゃんと学校生活と大変だよな」 パー子「そんなことないわ 少なくともパーマンのお仕事の時はコピーがいるし」 1号の心に突き刺さる一言 そうだ、パーマンをやってるから勉強が出来ないなんて言い訳だ!!パー子は パーマンで星野スミレで、自分と同じ小学生でもあるんだから その日 帰宅した1号 ことミツ夫は必死に宿題を終わらせ 明日の予習までする その勢ではないがまたも遅刻するミツ夫に ミチ子が決心した顔で近づいてくる ミチ子「ミツ夫さん、私 貴方がパーマンだって事知らなきゃよかった」 ミツ夫「ミッちゃん・・・それボクが嫌いってこと?」 ミチ子「ごめんなさい 私あの時 どうかしてたのスミレちゃんに パー子さんに 負けたくなくて あんな事言っちゃったの 私ミツ夫さんの事 嫌いじゃないけど でも・・・」 ミチ子が精一杯 やさしい言葉で自分の気持ちを伝えようとしているのがわかる それに自分もどこかでホッとしている様な所もある 家に帰ってからコピーに相談するミツ夫 コピー「やっぱりね〜 ミッちゃんの気持ちわかるな〜」 ミツ夫「・・・」 コピー「だってミツ夫くんがパー子さんに言ったのと同じだもんね」 ミツ夫「え?ボクそんなことパー子に・・・そうだ・・・言ったんだっけ」 (知らなきゃ良かった・・・正体を知らなきゃ良かったって・・・) でも、なんだかミッちゃんがいう(知らなきゃ良かった)とどこか違う気がする パー子はパー子なんだから、別にその正体が誰でもかまわない そんな意味だったんだけどな・・・ その時 バッジの呼び出し音がポケットの中から鳴り響く パー着すると1号は上空に飛び出す 途中2号と4号に落ち合う パーヤン「星野スミレのロケバスが土砂崩れにあって大変なんや」 1号「え!スミレちゃん パー子が・・・」 パーヤン「ん?パー子はんは応答ないで」 2号「ウッキー」 1号「よし!行こう」 現場は有名な観光地だが、ちょうど今の時期は土砂崩れがおきやすい上に朝晩には濃い霧が立ちこめることで 一般客は立入禁止地区になっている 星野スミレは次回ドラマ「高原ホスピタル」のロケ現場に行く途中 地盤の緩い所を機材をのせたバスが横転し それが元で土砂崩れが起こり スミレやスタッフを乗せたバスが巻き込まれたのだ。スタッフはパーマン達の活躍で軽傷を負いながらも見つかるが マネージャー「スミレちゃん!スミレちゃん!!」 スタッフ「スミレちゃんはまだ見つからないのか??」 1〜4号 それに救援隊のヘリコプターが飛んでいるにもかかわらず スミレの姿はどこにも見当たらない 夕闇がせまるとともにあたりには深い霧が立ちこめる 1号「スミレちゃん・・・パー子」 その頃 やっと気絶からさめたスミレは自分のいる場所を確認してゾッとする下の見えない程深い 谷 崖に一本突きだした木の枝に洋服のはじがひっかかっている 命綱はその服にひっかかった頼りない枝のみ あわててパー着するとマントを付けたのとほぼ同時に枝が折れる パー子「ふ〜・・・危ないところだったわ」 回りを見渡すとなんとありがたいことにその木の枝に自分のバックが一緒に引っかかっている 中にはコピーロボットが入っている これでスミレがパー子に助けられた。というつじつま合わせがなりたち スタッフの前に堂々と戻れる でも もうその時は 5センチ先も見えないほど乳白色の霧が立ちこめていた。 救援隊やロケのスタッフとともに、パーマン達はロッジの中で一夜をあかすことになった。この濃い霧の中救出活動は 被害者を増やすだけだ。明日の朝一番に 霧が晴れたらまた大々的に救出活動をするのが賢明だ。 1号(スミレちゃん・・・・パー子) なんでこんな事になるんだろう なんでこんな時にならないと自分の気持ちに正直になれないんだろう 1号は 昨日パー子がまいてくれた右手のハンカチを見る 一番大切なのは誰だか、どうしてこんな時にしか気が付けないんだろう 1号は一人ロッジを抜け出すと濃い霧の立ちこめる事故現場に一人飛び出す その頃 パー子はあちこちに擦り傷をつくりながらようやく見つけた小さな洞穴で身体を休めていた。明日になればきっと誰かが自分を発見してくれる もし発見されなくてもコピーがあるんだからパー子がスミレを救出したって事にすれば問題ない 少し 安心するとなんだか無性に寂しくなってくる パー子はコピーの鼻を押す コピースミレ「とんだ目にあっちゃたわね」 パー子「ええ でも貴方がいてくれて助かったわ」 コピースミレ「ホントは誰かさんだったらもっといいのにね」 パー子「なによ それ」 とふくれるパー子 コピースミレはクスッと笑いながら言う コピースミレ「意地っ張りなのは1号もパー子さんもかわらないわね」 パー子は知らずに涙目になる コピースミレはパー子の肩を優しく抱くと言う コピースミレ「我慢しなくていいのよ 今は私と貴方しかいないんだから・・・」 今までずっと意地をはっていた。そうでもしなければ仕事も、パーマン活動も 全て 崩れてしまいそうだったから、ミツ夫とミチ子に正体を明かし 告白し ミツ夫はミチ子を選んだ、それだけでもずいぶん辛かったのに、仕事ではなんと沢田ミチ子を思わせる沢田ミチル役を演じた。パーマン活動でなるべく1号に合わないように交代でパトロールし、それでも昨夜 久しぶりに1号にあった。はっきりフラれたからって 簡単にきらいになれる訳じゃない。 その頃1号は 一人 霧の中パー子を探して空を飛んでいた 自分でも狂気じみていることは100も承知だ。でも探さないではいられない 1号は崖から突きだした木の枝にぶつかる、さっきスミレがひっかかっていた木だ 1号「いてっ!、、あ これは」 枝のはじに見覚えのある布がひっかかっている パー子のマントの切れ端だ 1号「パー子!パー子」 大声で叫ぶ1号の声は谷にこだますると、崖の側を飛んでいる1号にまたも土砂崩れが襲う 1号はなすすべもなく下敷きになる 1号「うわぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜っつ!」 パー子「今 1号の声しなかった?」 コピースミレ「まさか・・・」 パー子「そうよね・・・いくら1号でもこの霧の中 そんな無茶するわけないわよね」 翌朝 霧は大分 晴れて見通しが遙かによくなった パー子はスミレを抱えて土砂崩れのあった場所の方へ飛んで来てみる と、そこには新たな土砂崩れの後が生々しい木が折れ、くずれた土が盛り上がっている コピースミレ「また くずれたのね・・・」 パー子「!!」 コピースミレ「どうしたの?」 パー子は何を思ったのか土をどかし始める パー子の耳にかすかに聞こえる1号の声 1号「パー子・・・パー子 無事で良かった・・・な・・」 パー子「1号! 1号 ここにいるの??」 どのくらい土をどかしただろう 1号のハンカチをまいた手が出てくる パー子「1号 どうして・・・どうしてこんな・・」 必死に土をどかすパー子 1号を掘り起こすが ぐったりして息も絶え絶えになっている1号を抱きかかえるパー子 1号「・・良かった 無事だったんだ・・・」 パー子「しっかりしてよ1号 ねえ!!」 1号「よかった・・・パー子が・・・・無事で・・・」 パー子「1号!1号!1号!!」
パー子の声が耳元で聞こえる 頬を軽くたたかれて1号は我に返る 1号「パー子 無事だったんだね」 と抱きつく1号にあっけにとられるパー子 1号「よかった、君がスミレちゃんじゃなくても パー子が無事でよかった」 パー子「なにすんのよ!私がスミレちゃんてどういうこと?」 と突き放すパー子 1号はまだ目眩がしている 側でブービーがフリスビーを持って笑い転げている パー子が頭から湯気を出して怒っている パー子「なによ!ブービー 私がスミレちゃんと一緒にされたのの どこがそんなにおかしいの!」 なんだかおかしいな・・・ パー子「しっかりしなさいよ1号 ホントにドジなんだから マントをつけててどうして崖から落ちるのよ」 見上げるとほんの4・5メートルの小さな崖が目の前にある 身体もかすり傷で特に大けがをしてもいない、右手にまかれていたはずのハンカチもない 2号「ウイ ウイッ」 パー子に同感と2号がうなずく そうだ・・・フリスビーをこの上の空き地でやってたんだっけ・・・じゃあ 今までのは??? 混乱する1号

1号「ボク どのくらい気絶してた」 パー子「さあ ほんの2・3分じゃない?」 2号「ウイ ウイ」 1号はパー子の顔をまじまじと見ると言う 1号「パー子がスミレちゃんだったっていう夢見ちゃった」 パー子「まぁ!」 またも2号が笑い転げる 空を飛んで帰路につくパー子は1号をさんざんけなす パー子「ホントにミツ夫さんて ドジなんだから 私たちのリーダーとしてもっとしっかりしてくれなきゃ困るわ」 1号「ねえ パー子 ボクが君を スミレちゃんじゃなくても パー子が好きだって言ったらどうする?」 パー子「だから 私は星野スミレじゃないって!言ってるでしょ」 と怒って飛んでいってしまうパー子 1号は彼女の後ろ姿を見てかんしゃくを起こす 1号「何だい 人が素直に言ってるのに!!」 パー子「まったくミツ夫さんたら 変なところ感がいいんだから 夢で私の正体を見破っちゃうなんて これから気をつけなきゃ・・・あら?私なにか大切なこと言われた様な???」 鈍感で意地っ張りなのは案外パー子も同じだったりして・・・
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