朝日ヶ丘スミレ団

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■ コピースミレ パー子編

山の中の洞窟でスミレは映画のロケーションの最中だった。スミレのポケットの中のバッジが鳴り響き スミレはスタッフに声をかけると影に隠れてパー着し コピースミレと入れ替わる 洞窟の反対側の方からパー子が外に出ると そのとたんズズン!という地響きとトモに地震が起きる 洞窟は崩れ スタッフやコピースミレは下敷きになる あわてて救出活動をするパー子 他のパーマン達も駆けつけてくれる
パー子はコピースミレの姿を探して岩をどけ 崩れた洞窟の中をほじくり返す
パー子「コピー!」
パー子はコピースミレを見つけた時にはすでにロボットの姿にもどっていた。
1号「パー子 スミレちゃんはまだ見つからないのか?」
心配して1号がパー子に近づいてくる パー子はあわててコピーを後ろ手に隠すと
パー子「あ、あっちの方でスミレちゃんの声が」
と反対側の方を指さす 1号は一目散にそっちの方へ飛んでいく すかさずパー子は
影に隠れてマスクとマントをはずし スミレの姿にもどると迫真の演技でフラフラと倒れてみせる
1号「あ、スミレちゃん」
とスミレを気遣い飛んでくる1号
スミレ「ああ、パーマンこわかったわ 洞窟が崩れて来て・・・私」
と流石女優 1号はスミレになぐさめを言うが ついでにパー子の悪口も言う
1号「もう 大丈夫ですよ それにしてもパー子が側についてながら何やってんだ
肝心な時に役にたたない・・・あれ?パー子はどこ行ったのかな?」
自宅マンションに戻るとスミレはコピーの鼻を押す いつもならブーンという音とトモに見る見る姿を変えるのに ロボットは何の変化もない あわててバードマンを呼び出すとバードマンは あごに手をやり弱り顔で言う
バードマン「こりゃあ 修理しないと使えないぞ」
パー子「ええ! そんな」
バードマン「こまったな、、、コピーの予備はあいにくないんだ しばらくコピーなしで頑張ってくれ」
パー子「そんな 困ります」
バードマン「そうだな・・・1号ならまだしも 3号じゃあなぁ」
バードマンも星野スミレの多忙ぶりは十分 知っている でもだからといってコピーロボットの換えはない
バードマン「仕方ない コピーが修理から帰るまでパーマン活動をしなくてもいい」
そう言われたものの事件は 毎日 毎晩 ひっきりなしに起こる バッジをならしても反応しない3号に 1号や2号 4号も不満たらたら
1号「まったくパー子の奴!いったいどこで何してんだ」
2号「ウイ ウイ」
4号「こうも忙しい時に一人 足りないのは痛いな〜」
その頃 スミレは映画のロケとドラマ撮影で大忙し 夏休みに出来るだけの仕事をこなさないと学生生活に支障をきたす コピーがいれば長い夏休み期間の1週間くらいは
本当の休暇がとれるはずだったが、そうはいかなくなってしまった。
スミレ「1号達・・・きっと怒ってるわね」
映画のロケ休憩時間中にパーマンバッジが又なり始める 映画のロケというのは主役でも待ち時間が1時間はざらにある、お天気の様子や監督のご機嫌などで予定道理にはなかなか進まないものだ この休憩に入ってからも もう30分はたっているのにいっこうに撮影が始まる様子もない スミレは思い切ってパー着すると応答に応じる
1号がバッジの向こうで怒っているのがわかる
1号「パー子 今まで何してたんだ!とにかく早く来てくれ」
パー子は久しぶりのパーマン活動で大ハッスルする デパートの火災で消火活動をし救出活動に従事した。
パーヤン「やっぱりパー子はんがいると仕事がはかどるな〜」
2号「ウッキー」
1号「まったく 今までなんで応答しなかったんだ 君が正体を証さないから連絡もとれないんだぞ いい加減 マスクを取って顔をみせろよ」
とこじつけてマスクをはずそうとする1号は スカートめくりをしたがっている痴漢みたいだ。パー子は1号を突き飛ばすと1号は反対側のビルにぶちあたりひらひらと落ちていく
パー子「あら、やりすぎちゃった・・・」
腕時計を見てびっくりするパー子 もうあれから3時間はたっている
あわてて戻るとマネージャー初め スタッフがスミレがいなくなったと大騒ぎをしている スミレの姿に戻ると 監督は怒ってもうホテルに帰ってしまったという
マネージャー「もう! もう二度とこんな事したら 黒明監督には使ってもらえなくなっちゃうわよ」
スミレ「はい・・・ごめんなさい」
それからスミレはパーマン活動と 仕事の往復をなんとか切り盛りしていたが どっちも中途半端になってしまったり 失敗することが多くなる ただでさえハードスケジュールの上にこの炎天下 日差しの強さは極度に疲労したスミレの身体を蝕んでいった。
マネージャー「す スミレちゃん!!誰か 誰か救急車を呼んで」
撮影中に倒れてしまうスミレ 意識が遠のいていく 
スミレは若草病院に緊急入院し 3週間の安静を医師から言い渡される 映画もドラマの仕事もしばらくお休みだ 点滴を討たれうつらうつらしているスミレに全国のファンからのお見舞いが毎日山のように届く 基本的には面会謝絶だったが一部の熱烈なファンやファンクラブ会長などは特別に入室を許可された でも1分もしないで部屋から出される
ミツ夫「スミレちゃん・・・大丈夫かな」
ミツ夫は先日 キャンプ場でスミレと友達になり アイドルとしてでない彼女を心配していた パーマンになればスミレのお見舞いに行けるかもしれない
ミツ夫は1号になると病院に行き看護婦にスミレの見舞いに来たというと看護婦はパーマニアらしくホントはいけないんだけど・・・といいつつ病室まで案内してくれた。
病室に入ると 回りを見渡しマスクとマントをはずすミツ夫 マンションの一室を思わせる広い個室にファンからのお見舞いが所狭しとおかれている スミレはベットのカーテン越しに眠っている様だ。
ミツ夫「スミレちゃん」
そっとつぶやくとスミレは静かに目を開ける この間合った時とは比べものにならないくらい元気がないが ミツ夫の姿を見ると微笑む
スミレ「ミツ夫さん・・・来てくれたのね」
たよりなげな声でスミレは言う 
ミツ夫(可哀想に・・・)
スミレ「ごめんなさい・・・今 とても起きあがれないの」
と体制を直そうとして力が入らないのがミツ夫の目にもわかる
ミツ夫「あ、無理しないで ゆっくり休みなよ」
スミレ「あの・・・パーマン達 相変わらず忙しいのかしら?」
スミレはパーマン活動の事を心配していた ミツ夫はここ最近の忙しさに悲鳴をあげていることをスミレに話す
ミツ夫「それにパー子が最近 連絡取れなくて あ、スミレちゃん パー子の事知らない?」
スミレ「え、ええ、、、でもそのうちきっと元気な姿を見せてくれるわ」
ミツ夫「そうだね!スミレちゃんも少しパー子に力わけてもらいなよ あいつ力ありあまってるんだから」
と冗談を言うミツ夫 スミレはパー子モードになる元気もなく やっと笑う。

お見舞いから帰る途中 上空で1号はまたもバッジに呼び出され事件現場に急行する
夏休みだというのに、これじゃちっとも遊べない。
スミレはベットの中で布団にうずくまる 病室の洋服ダンスの中から鳴り響くバッジの呼び出し音
スミレ「ごめんなさい・・・みんな」
毎日 毎晩 ひっきりなしに事件が起こる
水難やダムの決壊・強盗・ハイジャック 「平和」って言葉を忘れてしまう
1号「ウッキ〜!!なんだってパー子は来ないんだ」
2号「ウッキ〜!!」
上空で地団駄を踏む1号 その隣で同じ行動をする2号
4号「ホンマ・・・連絡くらいくれてもいいのになぁ 何かあったんかな?」
1号「まさか!きっとパー子の奴 一人でハワイあたりで遊んでるのさ」
連日連夜の事件で気が立っている1号 でも内心 連絡の来ないパー子を心配もしていた。
1号「そうさ まさかあのパー子に何かあるわけない」
2週間がすぎ、久しぶりに事件がなかった夕方 ミツ夫に又もバッジが鳴る 自室のベットでゴロ寝していたが飛び起きて 応答する
ミツ夫「はい こちら1号」
パー子「あ、あのミツ夫さん」
ミツ夫「パー子!!」
パー子「あの、ごめんなさい 今まで連絡もしないで」
ミツ夫「まったくだよ!今までどれだけ大変だったか どうせ君はどっかの南の島ででも遊んでるんだろ!」
パー子「・・・・そんな」
ミツ夫「もう いいよ!パー子なんかいなくても平気だから」
パー子 いや スミレはベットの上でバッジを片手に1号に事情を取りつくろうとするが上手い言い訳が思いつかない そこへ病室をノックする音 回診の時間だ。
パー子「あ、じゃあ・・・」
ミツ夫「あ パー子! パー子!!まったくなんだい!!」
バッジを投げ捨てる、ミツ夫
病室のスミレ 医師が脈をとり 診察をすると言う
医師「大分よくなってきたね でもまだ1週間はゆっくりしてなきゃだめだぞ」
スミレ「はい・・・」
スミレ(1号 凄く怒ってたな・・・)
その日の夜 若草病院の近くが山火事になる 連日の猛暑に自然発火したらしい パーマン達は緊急出動すると 地元 消防隊と共に消火活動に従事するが 炎は勢いを増すばかり
1号「とにかく町に火が燃え移らないようにしよう!」
とパーヤンとブービーに指示をし 町近くにある木を切り倒し それに水を掛ける
パーヤン「こりゃあとても手が足りん!せめてパー子はん がいてくれたら・・」
1号「パー子なんていなくたって平気さ」
そういいつつ、今日 彼女への言葉を思い出す1号 一方スミレは病院から山火事の様子を窓から見ていた。パーマン達や消防隊員の消火活動のカイもなく山火事は大きくなるばかり、スミレは窓から目をそらす
スミレ「・・・ごめんなさい」
立ち上がるとまだ目眩がして 立っているのがやっとな自分の身体が呪わしい。
1号は煙に巻かれ 熱さで立ちくらみを覚える その1号の方に倒れてくる大木
1号「うわぁ〜〜〜っつ!!」
下敷きになる!! と頭を抱え込む1号の耳に 聞き慣れた声がする
パー子「私がいなきゃ やっぱりダメじゃない」
1号「パー子!」
見ると倒れてくる大木を持ち上げているパー子がニッと笑っている
パー子「さ、早いところ火を消しちゃいましょ」
とパー子は消防隊員から借りてきた巨大なシート(ビル火災などで逃げ遅れた人を救助するためのシート)を持ち出すと 他のパーマン達に手伝わせて湖の水をそのシートにすくい取り 山の真上から水をぶちまける 4人だから出来る荒技だ そんな事を2・3回くりかえすと炎は消え あたりには白いケムリが立ちこめる
1号「ありがとう 君のおかげだよパー子」
振り返ると彼女の姿はない と焼け野原になった下の方でうつぶせに倒れているパー子を発見する 1号は彼女に近づく
1号「パー子、パー子 こんなところで寝るなよ・・・よーし今がチャンス 顔を見ちゃえ」
と彼女を上向きにさせマスクをはずそうとするが 火の様に熱い彼女の体温にびっくりする1号
パー子「若草・・・病院に・・・連れって・・て」
うわごとのように言うパー子を抱えて病院に運ぶと スミレの主治医が診察室で激怒する
医師「こんな身体で 消火活動したなんて!! まったく近頃の女の子は無茶が過ぎる!」
医師が言うには極度の疲労で絶対安静が必要だという 意識のないパー子 医師は1号に矛先を向けて怒る
医師「君も友達ならもっと彼女を思いやってやれ! 男がそんなんだから女が強がって無理するんだ!!」
1号は 夕方パー子に言った言葉を後悔していた。
1号(まさか・・・パー子が・・・ボクはなんて事を言っちゃったんだろう)
その医師と1号の所へ看護婦があわてて入ってくる
看護婦「スミレちゃんが 星野スミレが病室にいません!」
医師「なんだって?あの身体でどこに行ったんだ? あ、パーマンくん パー子くんはそのままで大丈夫だ、スミレくんを一緒に探してくれ」
1号は意識のないパー子を一目見てから 診察室を抜け 医師や看護婦と共にスミレを探す。
意識を取り戻したパー子にバードマンから連絡が入る 病院の屋上に修理済みのコピーを持って来ているという パー子はヨロヨロと起きあがると窓から病院の屋上に降り立つ
バードマン「大丈夫か3号?」
パー子「え、ええ・・・大丈夫です」
コピーを渡すと バードマンは急いでバード星に帰っていく 忙しいらしい。
パー子はマスクとマントをはずしコピーの鼻を押そうとするが、その前に意識がなくなる (人一倍 自分の秘密を守る気持ちが強いパー子はコピーの鼻を押す時は必ずマスクとマントをはずすのだ そうしないとパー子のパーマンセットまでコピーされてしまう 1号はよくそれで失敗している コピーのパーマンセットは偽物だが結構処分に困る)
スミレ「いけない・・・このままじゃ・・・」
スミレはコピーロボットを抱え込むように屋上に倒れ込んでしまう 1号はそのスミレを発見すると 声を上げる
1号「スミレちゃん!・・・これは?パー子のコピーロボット」
スミレが意識を取り戻したのはベットの上だった 1号が心配げにのぞき込んでいる 枕元にはコピーロボットが鎮座している
スミレ(あ・・・あたしの正体 とうとう)
そう思うとなんだかいたたまれない気分になり少し布団を顔の方にひっぱる
1号「大丈夫?」
スミレ「え、ええ」
1号「びっくりしたよ スミレちゃんが屋上に倒れてた時には」
スミレ「・・・」
1号「パー子にコピーロボットを返そうとしたんだろ?あいつもバカだよな〜」
スミレ「え?」
1号はなんだか勘違いしてる様だ。
1号「いくらスミレちゃんが忙しいからって、自分のコピー貸しちゃうなんてさ
それで自分が倒れちゃしょうがないのに」
スミレ「パー子さん・・・は?」
1号「あ、スミレちゃんを探してる間に 帰っちゃった 自分で帰れたからきっと大したことなかったんだよ」
スミレ「あの・・・パー子さん・・」
1号「あ、大丈夫 大丈夫 パー子の事だから一晩寝ればきっと元気になるよ」
1号がスミレの病室から出ていくとスミレはホッとする どうやら自分の正体はわからなかった様だ。
スミレ「それとも・・・もしかして気を遣ってくれてるのかしら?」
不安がよぎるスミレ 空を飛んで帰路につく1号は思う
1号「パー子・・・無事に家に帰れたかな」
どうやら1号に正体がばれていない様です よかったねスミレちゃん。


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