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青い地球を目指してアダムスキー型のUFOがゆっくりと宇宙を飛んでいた。 ゆっくりといっても光の早さを優にこえた早さだが、その中に紫紺のマスクと 赤いマントをつけた青年がいる、自動運転に切り替えてあるので彼は両手を 頭の後ろに組んで足を操縦器にのせている 青年「10年ぶりか、、、」 と青年はほほえみを浮かべて地球を見る 彼の回想シーン 火事のデパートから、火傷をおいながら逃げまどう人々を両手に抱えて飛 助ける紫紺のマスクに赤いマント姿のパーマン1号 周りには2号 3号 4号 5号もいる仕事が終わってみんなで冗談を言い合う ひとときの安堵感 そう、この青年はバード星へ留学した須羽満夫なのだ。10年という長い留学 期間を終えて 今、パーマンでなくバードマンとして地球に里帰りの途中なのだった。 1号が思い出にふけっている間にも円盤は大気圏内に突入し、懐かしい 町並みが見えてくる 空き地だった所にはマンションが立ち、山だった所には高速道路が走って いるものの、まだ 緑は多く残っている、なにより空気が違う そう、生まれ育った地球の 大気は春になろうとするふんわりと暖かい空気で満たされているのだ。 1号「ふー、、、帰って来たんだなぁ」 っと深呼吸し周りをみわたす。と1号の心にふとした不安がよぎる、 10年の間 1号は地球への感心を怠っていたのだ、いや、バード星に 行った矢先にとてつもないホームシックにかかった1号はバード星の 忘却銃でみずから地球への感心を忘れさせていたのだ。帰ってくるに 対し記憶復活錠剤で10年前の記憶のそれを思い出してはいたものの、 10年もの間、音信不通にしていた自分を昔の仲間や友達は果たして 歓迎してくれるだろうか? コピーにしたって、、、、っと物思いに耽る1号の耳に少年の声が響く 5号「1号! 1号だよね!?」 1号が見るとそこにはパーマンのマスクをつけた10才位の少年が歓喜の 声をあげている 1号「君は。。。誰だッヶ?」 5号「ヘコ-ッ」 っとヘコる少年のもとへオレンジのマスクをつけた2号が飛んでくる 2号「ウッキー!」 1号「ブービー!?」 2号は初めて1号に気がつきやがて、飛び上がり1号に飛びついてくる 2号「ウッキャ ウッキャ!?」 1号「ただいま、今 帰って来たところさ」 5号「えへん!えへん そろそろ僕の事も思い出してくれない? もっとも1号がバード星へ行った時は僕は赤ちゃんだったけど」 1号「それじゃあ!パー坊?」 5号「イエース!お帰りー1号」
須羽家 コピー宅にて
1号はブービーに連れられてコピーの家へ、新築のペンキのにおいも まだ取りきれない青い屋根の家は須羽家の隣街の振興住宅地 ブービーが インターフォンを押すと中から若い女性のかわいらしい声で返事が 帰ってくる 「はーい、あらブービーちゃん、、、あなたは、、1号、、パーマン1号!?」 ドアをあけた黒髪の女性は1号の姿を見るとパッと顔を赤らめると奥の部屋に 呼びかける 「あなたー パーマンよ パーマン1号よ」 コピーミツ夫「なんだい、そうぞうしいな ユキちゃん」 っとあらわれたコピーは1号の姿を見ると、一瞬立ち止まる 1号「やあ、」 っと片手をあげる1号に 玄関先でへたり込むコピー ミツ夫 ユキ「まぁ あなたったら、」 とかたわらのユキがコピー ミツ夫の肩に手をおこうとした時 コピー ミツ夫は1号に抱き着く コピーミツ夫「おかえり!!」 1号「た、ただいま」 コピーミツ夫と1号は応接間で向かい合ったまま、何も話そうとしない、 ユキは久しぶりの珍客に忙し気に台所で料理の支度をしている、ブービーは そのユキの手伝いで皿をだしたりグラスをだしたりしている ユキ「えーと、パーやんさんと、ミチ子さんと、カバオさんと、サブさんと、、、」 っとこれから1号の帰還を祝っておとずれるであろう客人の人数を指おり かぞえながら真新しいエプロンのリボンをひらつかせ、差程広くない 台所を行ったり来たりする 1号「コピー ユキちゃんと結婚したんだな」 コピー「、、、、」 1号「いい家じゃないか、僕がいない間。。。」 1号の言葉を最後まで聞かないでコピー ミツ夫は頭を床に擦り 付けるように下げる コピーミツ夫「お願いだ!満夫くん、僕をコピーロボットにもどさないで! 僕はユキ を、、、」 っというコピーミツ夫の肩に手を置く1号 コピーの顔をあげさせる、 とその時 ユキは柱の影にセーターを持て立っている 1号「コピー いや、ミツ夫くん 君は今までもこれからも須羽ミツ夫だ。 僕はまたすぐに地球を離れるんだ」 コピーミツ夫「1号。。。」 と涙ぐむコピーミツ夫 1号の目にドアの隙間からユキのエプロンの裾が 見える、あわてて大声で言い直す1号 1号「いくら僕だって頻繁に新婚家庭に出入りしやしないよ、まぁ地球に よった時はお邪魔させてもらうけどね」 ユキ「まぁ1号、そんな事いわないで、昔のミツ夫さんの家みたく 出入りしてよ、あ、、そうそうこれ」 っとセーターを渡すユキ 1号「これは。。?」 ゆき「ミツ夫さんのお母さんが1号に編んでくれたセーターをほどいて パー子さんが1号が帰って来た時様に編みなおしてくれたものなのよ」 ミツ夫「パー子が言うには1号の事だから帰ってくるのはきっと大人に なってからだって」 っとにやにやしながらいうミツ夫に1号は口を尖らせる 1号「チェ− パー子の奴!」 ユキ「でも、凄いわね 8年も前にそんな事分かるなんって」 1号「8年?」 パーやん「パー子はんは、1号はんが留学した2年後にパーマンを 勇退したんですねん」 1号「パーやん!!」 パーやンはその頃の風貌とあまりかわりばえしない、強いて言えば またちょっと太ったかな? っと1号は思った。それをさっしたらしいパーやんは、苦笑し ながら返事をする パーやん「最近は社長業に専念してちーと運動不足なんや」 パーやんは当時から始めていた「パーやん運送」を大きくし 今では世界各国に支店を持つ大会社の社長なのだ。 ミチ子「こんばんわー1号が帰って来たってホント!?」 っと弾んだ若い女性の声、ミチ子だ 1号「みっちゃん!!」 ミチ子「1号!」 と抱き合う2人、(みっちゃん、、、、どんなに会いたかった か。。。)と1号の胸に10年前 ミチ子の家に別れを告げに窓辺で歌を歌い、水をかけられた思い出が蘇る ミチ子「1号ったらひどいわ、お別れも言わないで遠いところへ いっちゃうなんて、」 1号「ごめんよ ミチ子さん」 ミチ子「それにもう1週間早く帰って来てくれれば、私この人と 婚約しなかったのに」 っとミチ子のとなりに背の高い青年が立っていた、青年は頭を かきながらぺこりと挨拶をする 1号「こ、、、婚約??」 しばし頭がまっしろになる1号、当時のマドンナ ミチ子が、、、婚約? がーんとなっている1号におかまいなしにどやどやとやってくる カバオとサブ サブはコックの衣装をつけたまま ごちそうの 入ったおかもちを持っている カバオ「1号ー!!お帰り−」 サブ「タベルナ特製ホットケーキ 僕の料理の腕をみてよパーマン1号!」 っと1号を囲んでひさしぶりの仲間がそろう、相変わらずカバオとサブは 「お父さんの入れ歯会話」をしているしハル三はブランドものに身を 固め御自慢のロレックスを見せびらかしている 1号(みっちゃんが、、、婚約、、) っとぼんやりとミチ子の顔を見る1号、ミチ子はその1号の視線に気が 尽きにっこり微笑むと となりの青年が顔を曇らせる ミチ子「もう1週間も早く帰って来てくれたら、私この人を選ばなかったのに」 っと意味ありげにウインクすると、隣の青年が太いまゆげをひそめる 青年「そんな、ミチ子。。。」 ミチ子「うふふ、」 っと青年の顔を見て微笑むミチ子に、1号は思う 1号「みっちゃん、、、しあわせそうだな、みっちゃんが幸せなら、、、 どうせ僕は地球に長くはいないし」 っとグラスのビールを一気に飲み干す、 ユキ「ねえ、1号このセーターせっかくだし、、、着替えたら?」 1号「あ、そうだね」 ミツ夫「そのセーターにそのスーツは似合わないよ、僕のジーンズを貸そう」 1号はかつてバードマンが着ていたようなスーパーマン風のスーツ姿だったのだ。 2階にあがるとミツ夫は1号に自分のジーンズとシャツを渡す 1号「いい家だね、コピー、いや、ミツ夫くんは随分がんばったんだな」 ミツ夫「いや、、、正直、君が帰ってくる前にユキちゃんと結婚し たかったんだ、、、だからこの家もこれからローンの返済で大変さ」 っとテレ笑いをするミツ夫に、1号は自分以上にコピーがミツ夫として 生きてくれたんじゃないかとうれしく思うのだった。 1階におりてくる1号とミツ夫の耳に、ミチ子の声がする ミチ子「ねえ、パー子さんは来ないの?」 パー坊「うん、それが」 ブービー「ウッキー。。。」 パーやん「パー子はんは、わいらにも正体をあかさないまま勇退したん ですねん なんでもアメリカに行くっていうてはりましたな」 パー坊「知らせたくても、パーマンバッジも持ってないし、、、」 カバオ「そういえば、あの頃1年ばかり星野スミレも日本にいなかったんだよな」 サブ「さみしかったですね、ミュージカルの勉強にアメリカに行っちゃって」 ハル三「だから今の、星野スミレがいるんじゃない、君たちには彼女の先を 見るプランがわかんないのかな〜」 カバオ「なにおー!」 ミチ子「やめなさいよ、カバオさん、そんなんだから文通相手の女の子にふられるのよ」 カバオ「へこーっ!」 爆笑の渦が一同に沸き起こる 1号「パー子、、、」 っとセーターを見る1号、なにか忘れてる、パー子の秘密を、なんだっけ、、、? 忘却銃をパー子の事で何度もうったのは覚えてる、でもなんで何度も忘却 したのか、、、それを思い出せない。パー子の事を思い出せるのは、 出会った時から 生意気ででしゃばりでお転婆で、、、よく喧嘩したって事。 (ま、、いっか、、)物思いに耽る1号の耳に懐かしい母の声が、振り返ると ミツ夫がハンズフリーで電話をしている ママ「ユキさんと喧嘩でもしたの?ミツ夫さん」 ミツ夫「いやだな、ユキとはうまくやってるよ、でもたまには実家に 帰ってママの手料理でも食べたいな〜なんて」 ママ「まぁミツ夫さんたら、おほほほ、いいわ、じゃあ9時頃にくるのね」 ミツ夫「うん、じゃあ」 ミツ夫は、1号にウインクをする、 1号「コピーの奴」 ミツ夫 コピーは1号に10年ぶりにママに再開させようと電話をいれてくれたのだ
10年ぶりのママとの再開
1号はセーターにジーンズ姿でマスクとマントをはずし、ひさしぶりに満夫の 姿にもどると 懐かしい、道を歩いている。辺りはすっかり夕闇にかこまれ、少し肌寒い 須羽家は10年の月日を経て少し痛んでいるが、あたたかな色の玄関の 街灯が満夫をやさしく出迎える ドアをあける前に1呼吸する満夫 さっき10年降りに聞いた母の声は 少しだけ年をとった様に感じた、相変わらず少女のようにかわいらしい 声ではあったけれども 満夫「ただいま!」 思いきってドアを開けるとママは台所の方からエプロンで手をフキ ながら表れる ママ「おかえりなさい、満夫さん」 玄関の明かりが逆光となって、10年降りにみるママの姿が霞む、 玄関で立ちすくむ満夫を見てママは首をかしげる、わが子 ミツ夫(コピー)に最近、会ったのはつい3ヶ月前だった でも今玄関に立っている青年は3ヶ月前に会ったミツ夫とは別人の様だ。 ママ「満夫さん?」 っと声をかけるママに思わず抱き着く満夫 満夫「ママ!!」 ママ「み、満夫、、」 10年前出発の真際に抱き着いた感触を思い出す満夫、でも、その時 感じた母親の大きさは嘘のよう、小さくきゃしゃに感じられる母親の体 、ママは不思議な感覚を味わう ママ「満夫さん。。。」(変ね、、、随分長い事会ってなかったよう な、、、そう10年も会ってなかったような気がするわ、、、おおきく なって、、、良く帰ってきたわね、、、) 何故か目頭があつくなるママ とそこに2階からガン子が降りてくる ガン子「やーだ、お兄さんいい年にもなって」 満夫「ガン子」 すらりと背の高い子ギャルがにやにやしながらこちらを見ている パパ「ん?満夫が帰って来たのか?」 とパパは新聞を持って居間から出てくる。相変わらずのんびりとした 調子だ、少し白髪が目だつ様になってきたな、、、と満夫は思う コピーミツ夫家でユキやサブの手料理をさんざん食べた後でもママの 手料理は別腹だった、 10年ぶりの1家だんらん、10年前と同じダイニングキッチンで家族 4人たわいもない会話に華を咲かせる っとパパが大きくあくびをする パパ「ふぁ〜あ、、、ん、もう11時か、」 ママ「明日も早いから、みんなもう休みましョ」 ガン子「やーね、年寄りは夜が早いんだから」 パパ「ん、早寝、早起きは健康にいいんだぞ」 ガン子「ふーんだ」 満夫「あはは、夜更かしは美容によくないんだぞ、良くパー子が そう言ってぼやいてた」 ガン子「え!じゃあ早く寝なきゃ、マジメくんにきらわれちゃう!」 ママ「満夫さんも今日はとまって行きなさい、まだ、あなたの部屋は そのままだから」 っというママの声に自室にもどる満夫 ごろりとベットに横たわる コピーのミツ夫が使っていたままになっている部屋、窓からの眺めは 大分かわっているな、月明かりに照らされた部屋を見渡す満夫 雑然とした本棚、壁には星野スミレのポスターが少女時代のものから 最近の映画のポスターまでが張られている、 満夫「コピーの奴、相変わらずスミレファンなんだな、、、す、スミレ!?」
スミレ=パー子
満夫は10年前 バード星へ向かう円盤に乗る直前にパー子に呼ばれて円盤の 裏手に回り、彼女のマスクをとった姿を思い出した、少女のスミレの ポスターのそれが そこにあった。 バード星で何度も忘却銃を自分に向けた原因も思い出した。そう、 満夫はバード星について すぐにパー子の自分への気持ちに気がついたのだ、そして自分も又、、、 最初は星野スミレへのあこがれがそうさせたのだと思った、そう、まさか 自分がパー子なんかを、パー子をスミレではなくパー子を思って、こんなに 地球に帰りたいわけがないと、、、彼女を忘れる為に、何度も忘却銃を自分に 向けたのだ。満夫はベットから飛び起きるとパー着し、夜空を円盤に乗って 飛び立つと星野邸へと向かう。 その頃、星野スミレは赤いマネージャーの車に送られてやっと自宅に ついた所だった。 マネージャー「おつかれさま、明日6時に迎えに来るわ」 スミレ「おつかれさま」 ベットに倒れ込むより先に、つかれた体を居間のソファに投げ出す スミレ「ふー、、、3/14日っか、、、もう10年もたつのね」 っと大きな窓のあるテラスから見える星空を見るスミレ スミレは1号がバード星へ旅立った2年後、ミュージカルの勉強の為に アメリカに留学した、女優として、その1年間は有益であった。まだ 世界的には彼女は無名の少女で、日本ではパー子としてしか パーマン仲間の中でしか、出せない自分を思う存分出せた。 それにパーマンとして仕事をしていると1号 満夫の事を思わないでは いられなかったのだ。ましてや、同じ日本に姿や性格がそっくりな コピーミツ夫まで、いるんだから。。。パー子でいるのが辛くなって 来てしまた時。又、ミュージカルの留学話しが復活したのだ。 1号は星野低の屋根の上に円盤を止めて腕を組みながら右往左往している。 1号「さて、、、どうやって登場しよう?どうせならかっこよくやりたい」 パーマンになりたての頃、誘拐犯を捕まえるシーンを妄想していたのと 同じに、今でも夢想家なのに変わりはなかった。 ******以下 夢想シーン*****
1号「パー子、いや、スミレさん今帰って来たよ、僕の事待っててくれたんだね」 パー子「み、満夫さん!」 と抱き着くスミレ、ぽーっとなる1号、でも胸を這って彼女の肩に手を置き スミレの顔を、見る 1号「スミレさん。。。」 っとキッス、、、 1号「うひゃひゃひゃ、、、あ、、あー!!」 っと円盤ごと落っこちる1号、メリメリ グワッシャ−ン!! 1号は頭から落っこちて、星野邸の庭に頭をめり込ませている、 物音に驚いてスミレが飛び出す スミレ「まぁー!バードマン、、、1、一号!?」 っと覗き込むスミレ、地面から顔を上げる1号は泥だらけなマスクと顔 1号「や、、やあ パー子くん」 スミレ「相変わらずドジね」 1号「なんだい!10年ぶりにあったのに最初の一言がそれか!? だから君はパー子、、、」 っと両手を振り上げて怒る1号 だがその様子を見るスミレは笑顔だ 1号「ぱ、、パー子」 スミレ「おかえりなさい、1号、、、ううん満夫さん」 っと二人はお互いに近寄ろうとした時、各自の部屋からスミレの家族が どやどやと出てくる スミレママ「今の物音はなに?」 スミレパパ「スミレ?大丈夫か」 あわてて居間にもどり、なんでもないっと家族を自室に戻らせると、中庭に 出るスミレだか、そこには1号の姿も円盤の破片すらない スミレ「満夫さん? 満夫さん? 今のは夢だったのかしら」 っと思いかけたその時、背後から満夫がふわりと降り立ち、彼女の 体を抱きかかえると中空に浮かぶ、 1号「ここじゃゆっくり話も出来なさそうだから」 と星野邸の屋根につれていく1号 スミレ「1号、あなたバードマンになったの?」 1号「そうなんだ! さすがパー子だな、みんなは気がつかなかったのに」 っと誇らし気にマントの留め金の金色の輝きと、マントの形を見せる スミレ「まぁ!もうみんなには会ったのね、ひどいわ、私に合いに来るのは後なんて」 っとツンと明後日の方を向く 1号「あ、、ごめん、えっと、、、」 スミレ「どうせ私の事なんて忘れててさっき、思い出したんでしョ」 図星をつかれて何も言えなくなり、頭をマスクの上からかく スミレ「うふふ、、、」 1号「なんだよ!」 スミレ「相変わらずだなッて思って。。。」 と1号の顔を見るスミレは涙ぐんでいる、月明かりにひとすじ流れた涙が光る 1号「パー子。。。」 っと顔を近ずける1号に、スミレはそっと1号のマスクをはずす、
スミレ「満夫さん、私はあなたの事ずっと忘れなかったわ。きっと帰って来るって信じてた」 二人の影はゆっくり近ずき、やがて一つになる 満夫の肩によりそうスミレ 二人は星野低の屋根の上でいつ つきるともない会話に 華をさかせるのだった。夕闇が東の方から明るく成ってくると、スミレはぽつりとつぶやく スミレ「もう、、、はなれたくないな。。。」 満夫はその言葉にドキッとなる、満夫はバードマンになりたてでこれからの指示 いかんによっては、再び遠い銀河系に赴任するかもしれないのだ。指示が出る までのほんの一時、人間世界で例えるなら卒業旅行に地球に里帰りしているよう なものだった。両手を上下に振り回し 目を白黒させながら満夫はいう 満夫「で、でも宇宙の平和の為に僕は、バードマンとしての指名の為に、 銀河系からはなれるかもしれないし、、、あの、その」 その様子を見てスミレはすっくと立ち上がり スミレ「いいのよ!どこにでも行っちゃいなさいよ」 1号「なんだよその言い方!僕はバードマンとして宇宙を守る責任があるんだ!」 スミレ「わかってるわ!だから早く行きなさいよ!」 1号「ああ!行くとも」 と顔を突き合わせてにらみ合う二人、と、そのスミレの目に星野低へ 向かう赤い車、スミレのマネージャーのものだ スミレ「いけない!もうこんな時間」 とあわてるスミレを1号は抱えて部屋へおろす 1号「部屋はどこだい?」 スミレ「…左下のはじ」 むっとして答えるスミレをかかえて部屋にもどす1号の顔は怒りモードから 弱りモード顔になる 1号「あの。。。パー子」 部屋に連れて行った1号は背中を向けるスミレに話し掛けようとする、 っとその時けたたましいバッジの呼び出し音が響く、バード星からの呼び出しだ。 スミレ「早く行きなさいよ、私も着替えるから」 っと上着を脱ぐスミレにあわてて部屋をでる1号 スミレ「さようなら、…1号… 満夫さん」 1号は円盤にもどるとモニターのスイッチを入れる、画面の向こうに1号に とっては見飽きた上官、パーマン1〜5号を選んだ人物、バードマンが写る、 彼のPバッジは金色に輝いている バードマンはバード星の全パーマン指揮官に昇進して1号にとっても 直属の上司にあたる。 バードマン「遅いぞ1号、呼ばれたらすぐに応答しろ」 1号「はーい」 バードマン「バカモン!!なんだそのたるんだ返事は!!これから 君の赴任先を伝える 慎んで聞きたまえ!」 1号「はい!」 と直立不動になり指示を聞く1号 バードマン「君も知っての通り宇宙大戦は太陽系にもおよんでいる」 と1号はバード星で習った、宇宙地図を思いうかべる だ円型に広がる 宇宙に小さなだ円の星雲、それぞれ、赤、青、黄色に輝いている、 青く光っている星は文明が差程進んでいない 地球もその青い星雲の中の一つだ、バード星のあるプロキシマは 黄色に輝いている、高度な文明を持ち、しかも宇宙の秩序を 重んじる星人の星、そして赤い星は絶えず爆発音や不穏な空気が ただよう、高度な文明を持ちながら戦闘的で、原始的な地球などを 奪い取り、植民地化を企てている、バード星はこの状況を回避すべく 各原始星の人間の中からパーマンを作り、その中でバードマンと して活躍すべきパーマンを選び、自星を守る事が出来るようにしたのだ。
バードマン「 1号!聞いてるのか?」 1号「は、はい!」 と我に帰る1号に舌打ちをしながらバードマンはつづける バードマン「まったく。。。いいか君はこれから銀河系第三惑星、 つまり地球と、プロキシマ星を守備位置とする第一団の司令官に任命された」 1号「えっ!!僕が司令官に」 バードマン「そうだ、私も君が選ばれて鼻が高いよ」 と激励をいう上官に、マスクの上から頭をかき1号はいう 1号「あの〜あんまり期待しないで下さい」 バードマン「ヘコ−ッ」 とヘコるバードマン、しかし自分も以前、上官に同じ台詞を言った 事があるのを思い出し、苦笑する バードマン「えへん!とにかく君は第一団の司令官だ」 (1号、君はバード星でよくがんばった、様々な訓練を見事にクリアー して来たじゃないか、それに君にはバード星人にもなかなか持ち得ない特殊能力を持っている) と心の中でつぶやくバードマン、表面は胸をはり威厳を保とうとする バードマン「とにかくだ、がんばってくれたまえ、 あ、それから しばらく又、地球には帰れんだろうから今度はしっかり別れをするんだな」 と通信は一方的に切られる 1号「…大変な任務についたぞ!」 としだいにあがってくる朝日を見る1号
誘拐事件
その頃スミレはマネージャーの車の中にいた、テレビ局に向かっている途中なのだ スミレ「…満夫さん」 とつぶやくと少年の頃と今の満夫がかさなる スミレ「かっこよくなっちゃって。。。」 満夫の成長はスミレの思っていた通りだった。相変わらず正義感が強く、 おっちょこちょいで意地っ張りで、それでもバード星で様々な訓練を クリアーした男の顔に満夫はなっていたのだ 物思いにふけるスミレが我に帰ったのは車が急ブレーキで止まった時だ、 運転席と後部座席をふさぐブラインドを上げて助手席のマネージャーに声をかける スミレ「どうしたの?」 マネージャーと運転手はホールドアップしている、見ると覆面の男達が数人 銃をつきつけている、驚くスミレの後部座席にも男が銃をつきつける 男「星野スミレさん 我々と一緒に来ていただく」 一方1号はそんなこととはつゆ知らず、地球の大気圏内を浮遊していた。 友人達に思い出に残る品をなにか渡したいと思い、ピラミットや ニューヨークなど、なにかバードマンとなった 自分を思わせる品を今日中に探して渡したい、得にスミレ(パー子)に はなにか、特別な物を残したい物だ、さっきスミレを部屋に戻した時、 彼女の心が伝わって来た、
1号の特殊能力とはテレパシーを初めとする、超能力だった。 スミレが1号に地球に未練を残させまいと、冷たい態度をとったのを 1号は知ってしまった。 スミレ(行かないで、、なんて言っちゃいけない、そんな事言ったら、 満夫さんの今までが全部無駄になる、、、行かないでなんて、 言っちゃいけない) 1号はその言葉と深く悲しいスミレの心を直に感じた。そしてなに より自分だってせっかく再開したパー子と離れたくなど勿論ない。 だからと言って、バードマンとして地球を守る事を任務としたのだ。 パーマンになった時も心に誓った 同じ言葉をくり返し思う。 「僕はバードマンになったんだ なったからにはがんばらなくっちゃ、、 僕にできる範囲で」 今、自分にまかせられた仕事は地球だけではない、太陽系の平和と 秩序を守るという大きな任務なのだ、女性一人の為にその大きな 任務を疎かになど出来ない、スミレもそれを知っていてくれる、、、 だから、だからこそパー子が愛おしい 1号「くそ!!」 と、円盤のスピードをあげる とその時、またもバッジがなる 1号「はい、こちら1号」 パーやん「1号はん、こちらパーやん、星野スミレが誘拐されたんや、 手分けして犯人を探してる、1号も手伝ってんか?」 1号「なんだって!分かったすぐ日本にもどる」 (パー子 僕が行くまで無事でいてくれ!!) と、こちらはスミレ、マネージャー達は途中で車からおろされスミレは一人 町外れのプレハブ小屋に、しばられている スミレ「こんな事になるならパーマンを止めるんじゃなかったわ。。」 と内心愚痴る、スミレ 以前パー子の時にも誘拐されたことがあった、 その時はひさしぶりの休暇になると、喜んでつかまっていたのを、 ブービーと1号が助け出してくれたんだっけ。。。と、そのスミレの 目の前に見覚えのある靴をはいた犯人の足が見える 女性の足だ。 上を見上げるスミレの目に飛び込んで来たのは スミレ「!!」 女性「うふふ、ひさしぶりね星野スミレさん」 スミレ「あ、あなたは!」 っとそこへ、ブービーと5号が飛び込んでくる 5号「誘拐犯!スミレさんをはなせ」 ブービー「ウッキャー ッキヤ??」 とその二人の目の前にも驚くべき犯人の姿が、、、?? こちらは1号、勢い勇んで日本に駆け付けた時にはスミレは無事救出されて いた.パーマン2号と5号がスミレと一緒にテレビのニュースに写っている アナウンサー「パーマン2号と5号の活躍により無事、スミレさんは救出されました」 パーやん「1号はん、わざわざ呼び出して悪かったな〜」 1号「いや、、、地球はパーマンの活躍で一安心だな」 とスミレと一緒のブービーと5号を眺める1号に、パーやんはつぶやく パーやん「パー子はんに、挨拶せなんでいいのかいな〜?」 1号「!?」 パーやん「わいかて、阿呆やおまへん、パー子はんが誰かなんて、大体さっしがついてま」 1号「パーヤン…」 とパーヤンを見る1号の背中をどんと押すパーやん パーヤン「はよ行きーな、まったくまどろっこしい」 1号はスミレがスタジオの裏手に姿を消すのを見るとすかさず彼女の後をおった、 振り返るスミレはスタジオの照明の勢か別人のようにも見える、テレビ局という 彼女の戦場で戦う女戦士 凛として美しい。 1号「あ、あの、、僕の赴任先が決まった。太陽系全体をこれから僕が引き受ける事に成った」 スミレ「そう、、」 少しかげりを見せるスミレは一段と美しい 1号「あの、、、地球にはもう、かえって来れないかもしれないんだ」 スミレ「・・・・」 黙って1号を見る、無表情な顔は人形の様に見える 1号「僕を。。。。これから待っててくれとは言わない、、、ただ、、、、 忘れないで欲しい 僕が、、、君の事、、、ずっと」 とその台詞を言い終わらぬ内にバッジがけたたましく鳴り響く、 又バード星からの呼び出しだ スミレの方もAD(アシスタントデレクター)が彼女の名前を呼んで探している AD「スミレさーん、星野さーん、そろそろスタンバイお願いしまーす」 1号は円盤に強制的にテレポートで戻される 後に残ったスミレは肩を少し上げて、舌を出す スミレ「1号って、ホントにエスパーなのかしら?私がコピースミレだってわからないなんて」 とこちらは円盤にもどされた1号、バードマンがモニター越しに頭から湯気を出している バードマン「何度言ったら分かる!?呼び出されたらすぐに円盤にもどれ!! 強制テレポートで円盤に帰るとは何ごとだ!!」 1号はバードマンの言葉など上の空で聞いていた、バードマンの連絡は、 至急任務につくようにとの事だった。 1号「ちぇ、、結局お別れなんて言えないじゃないか」 っと上空から下界のテレビ局を見下ろす1号 そのまま宇宙へと向かう、大気圏外に出る直前、彼は聞こえるはずもない言葉を叫ぶ 1号「まっててくれとは言わない!でも、これだけは分かっててくれ、 僕はパー子を忘れないよ〜!!」 宇宙空間は静かで穏やかだった、時が止まったように、とても宇宙戦争が 起こっているようには思えない。っと1号の小さな円盤の前の空間が歪むと 巨大な宇宙船が出没した。船の横腹には大きくBの文字が描かれている。 バードマン「1号、宇宙船に入ってくれたまえ 君の新しい部下、いや仲間を紹介する」 1号「了解」 小さな円盤は飲み込まれるように宇宙船の中に入って行く その頃、地球では空を見上げる少年の姿がある、マスクをはずした5号 山田浩一だ。 5号「まさか、、、星野スミレがパー子さんだったとはなぁ」 5号が星野スミレを救出にプレハブの窓を蹴やぶった時、彼の目の前には2人の スミレとバードマンの姿があった。 バードマン「やあ!2号 5号久しぶりだな、相変わらずの活躍ぶりに安心したよ」 5号「ば、バードマン」 パーやん「これで地球のパーマン2号から5号は勢ぞろいやな」 5号「パーやん??これはいったい」 2号「ウッキャ_!?」 バードマン「実は、、、だ。。」 とあごに手をやるバードマン、その傍らで星野スミレはパー着する 5号「ぱ、、パー子さん!?」 とこちらは1号、宇宙船の中に入るとすぐさまメインルームに向かう 1号「新しい部下、、、いや仲間かぁ」 とメインルームは広く閑散としている、静にコンピューターの光が低滅している、 中央にある大画面にめいいっぱいバードマンが写る バードマン「やあ1号、地球の仲間にはお別れが出来たか?」 1号「ちぇ、、、良く言うよ。」 バードマン「ま、地球の事はこれで踏ん切ってもらってだな、君に新しい仲間を紹介する」 1号(そうだ、僕には大事な任務があるんだ。昔の、地球の事はもうこれで。。。) っと目を閉じ、メイン画面のバードマンを見ようとすると、目の前いっぱいに、 オレンジ色のマスクが飛び込む 2号「ウッキー!!」 1号「ぶ、ブービー!?」 バードマン「紹介しよう、バーマン2号ブービーくん、出身星は地球だ、 なかなか優秀なパーマンなので、君と一緒に太陽系を守る第一団探索係りとし働いてもらう」 1号「ブービー!君と一緒に仕事ができるなんて、夢みたいだよ」 2号「これからもよろしく!」 1号「ん!? ブービー?今の声は。。。」 2号「この宇宙ではパーマンはみんなどんな星の生命体とも言葉なしで意志の疎通ができるんだ」 1号「そっかー、これは凄いぞ」 パーやん「ほー、さいですか、そんなら他の星にパーやん運送を広げるのもそう難しい事もないなぁ」 っとプッシュ−っとエアードアを開けてパーやんが登場する 1号「パーやん!?君も」 パーやん「わいも、バードマンはんに太陽系を一緒に守るように任命を受けましてん」 飛び上がる1号に冷静なパーやん バードマン「5号には、地球を守ってもらうために一人残ってもらったがね」 1号「!!じゃあ?」 パー子「そ、5号は1号と違ってしっかり者だけど1号一人じゃ危なっかしいから、 私達がついってってあげるわ」 とパー子が1号の後ろのドアから表れる、地球にいた時に長かった髪は切られ 少女の頃と同じ長さになっている 1号「パー子。。。」 パー子「いい加減パー子って呼ぶの止めてパーレディとでも呼んでよ」 1号「プ− パーレディだって?うひゃはははは」 パー子「なによー!これからいろいろ助けてあげようと思ったのに」 1号「女の助けなんて借りるもんか〜」 パー子「まぁ!! あんたなんか顔を見たくないわ!」 1号「こっちこそ!」 と顔を突き合わせて喧嘩する二人に画面の中のバードマンと船内のパーやんと ブービーは両肩をあげて手を広げる バードマン「こりゃあ、人選を間違えたかな?」 とそのころ地球にひとり残った5号は明るい青空を見上げ、キラリと小さく光る 宇宙船の姿を見た気がした。
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